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データプロではそこまでおおっぴらに主張していませんが、実は映画好きなイチコです、こんにちは!
映画好きは仲良しの友人の影響をとても受けており、学生時代は映画館のチケットカウンターでチケットを売っていました。
そんな私が最近観たオススメの映画、もとい興奮した映画を紹介させてください。
「キック・アス」で有名なマシュー・ヴォーン監督の最新作、コリン・ファース主演の「キングスマン」
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英国紳士がスーツという現代の鎧を着て戦うスパイアクション。
原作は「キングスマン:ザ・シークレット・サービス」というアメコミだそうです。
私はこの作品、イギリス映画のクレイジーさが(いい意味で)存分に滲みでた作品だと思ってます。
1回目で大興奮、その興奮を引きずり先日2回目を観に行ってきました。
徳島での上映がないので県外に観に行ってきたのでかなり遅めの鑑賞になりましたが、2回目も存分に楽しめました…1回目では気付かなかった描写も拾えて大満足です…Blu-ray買います…
コリン・ファース初のアクション映画ということもあって、コリン大好きな友人と観に行ったのですが、友人はコリンのアクションシーンにやられて瀕死でした。笑
これから鑑賞予定の方はこちらの予告をご覧になって存分に気持ちを高めてから劇場へ!
ちなみに、劇場で鑑賞の際は映画が終わったと思ってもしばらく席を立たないことをおすすめします。
 
 
 
 
 
 

ここからネタバレ含む私の個人的感想です。

正直徳島で上映ないし話題作じゃ…ないのか…?と観る前はちょっと不安でした。
しかし開始すぐ、OPのクレジットの出し方!
あれを観た瞬間に、「あ、アタリだ」と思いました。
百聞は一見にしかず。気になる方はぜひ劇場へ
しかもOPのBGMは「MONEY FOR NOTHING」です。選曲も素晴らしい。
同監督の作品、「キック・アス」を観たことがある方はなんとなくイメージが掴めると思うのですが、優雅な英国紳士がゴロゴロ出てくる映画にしてはとても過激です。
もちろん毒針仕込みの革靴だったり、ライターを模した手榴弾だったりと、私の中の少年心をガッチリ掴むスパイ道具たちもたくさん出てきます。
以下、作品の個人的見どころを思いのままに書きなぐります。
 

ただのアクション映画では片付けられないクレイジーなセンス

基本的にアクション映画に私が求めるものは爽快感が一番なので、ストーリーは単純明快!主人公が悪者を気持ちよくやっつける!以上!みたいな何も考えずに観れる映画を好むんですが、キングスマンはいい意味で先が読めないというか、最早ぶっ飛んでると言わざるをえない作品でした。
もちろん物理的にも色々ぶっ飛びます。さすがPG-15。
ただ、ストーリーはぶっ飛んでいるのに作中の細かな演出がことごとくセンスが良くて、引き込まれてしまうのがこの映画のすごいところです。
単に奇をてらっただけの作品ではなく、過去のスパイ映画のオマージュが至る所にに散りばめられていて、過去作品の魅力と新たな要素が組み合わさった新感覚のスパイ映画が楽しめます。
基盤がしっかり作りこまれた上での演出なので、そこには気品すら感じます。
監督や制作スタッフ一同の強いこだわりを感じるところが作中にはたくさんありますので、気になる方はぜひ劇場へ
 
 

主演コリン・ファース初のアクションシーン

序盤のパブファイトシーンも相当格好いいんですが、作中の大きな見どころはやはり教会でのアクションシーン!
初めて観た人は絶対にコリンがアクション初めてなんて思わないだろ!!と叫びたくなるような、洗練された流れるようなアクションです。
戦う英国紳士ってこういうことか、と納得します。
約3分にも及ぶド派手なアクション、言葉通り口開きっぱなしで見入りました。
グロいのが大の苦手な私ですが、アクションの凄さに思わずグロいということを忘れてしまいました。
このシーンを解析したファンによると、コリンだけで40キルなんだとか。
しかもこのシーンで流れるBGMがレーナード・スキナードの「Free Bird」なわけです。
(ちなみに作中で使用されているのは動画の4:55あたりです)
もう全部コマ送りで見せて欲しい。Blu-ray買います…
 
 

エグジー役のタロン・エガートン

はじめにキャストを見た際、タロン・エガートン…誰?となりました。
実際に映画を見たらわかりますが、ずるいくらい可愛いです。役もさることながら、あれはきっと彼本人が可愛いんだと思います。
彼じゃないとエグジーは出来なかっただろうなと思えるはまり役、キャスティングの素晴らしさを感じました。
1回目鑑賞後に知ったのですが、彼なんとアクターズスクールを卒業したばかりの無名新人俳優だったそうです。
RADA(王立演劇学校)在籍中からプロの中で噂になるほどの実力派、歌唱力抜群、そしてあの容姿に人懐っこい性格と笑顔。少コミ設定かよと思うほどの二次元設定。チートかな。
映画初出演でコリン・ファースだけでなくマイケル・ケインやサミュエル・L・ジャクソンと共演している上、日本公開後土日2日間で8万3562人動員、興収1億1438万円オーバーとか彼自身がマイ・フェア・レディみたいだよとツッコみたくなりました。
 
 

舞台はロンドン、サヴィル・ロウの高級テーラー

ロケ地であるサヴィル・ロウに、実はこのテーラーが実在します!!!!!
名前は違いますが、外観や内装はほぼそのままです!!!!!大興奮!!!!!
キングスマンファンの中では有名なレポがありますのでぜひこちらご覧ください。
サヴィルロウの天空で(※現在リンク先が存在していません)
本当に素晴らしいです。
私は今月からサヴィル・ロウに行くために貯金をすることを誓います。
この目で一目見たい。ただこれ、観光で行って気軽に入っていいお店ではなさそうなので、中を見せてもらえるのか…とても気がかりです…
精一杯おめかしして行ったら入れてもらえるでしょうか…庶民はとても悩みます…
地下に繋がるエレベーターや隠し扉なんて無いのはわかっていますが試着室にも入ってみたい。5秒でいい。
地下エレベーターや武器庫に繋がる隠し扉が見たい方は、ぜひ劇場でご覧ください。
思っていたよりもずっと自分の中の少年心を鷲掴みにされます。
 
 

耳に懐かしいブリットポップが満載。

作中にはイギリスの音楽が多数使用されていますが、そのどれも初めはなんてイカれた選曲だろうと感じます。
何がイカれてるって、人類抹殺のシーンで流れる音楽がKC and The Sunshine Bandの「Give it up」です。
ぶっ飛び過ぎじゃないの!?と思いましたが、作中で使われている音楽については、色んな評論家が記事にしています。
そういうのを読んで初めてこの選曲の深さに気づくわけです。そしてクレイジーだと再認識します。
中でも私は樋口泰人氏の書かれている文章が読んでいて楽しかったです。
内容は公式パンフレットに収録されているのでここには書けないのですが、1ページ丸々にわたってびっちりと書かれていてとても読み応えがあるので、興味のある方はぜひパンフレットの購入をおすすめします。
「キングスマン」という作品がただのぶっ飛んだスパイ映画じゃないということが十分に分かる内容です。
720円という金額以上のものが詰まっています。
 
 
 

ただのイカれた悪役ではなかったヴァレンタイン

サミュエル・L・ジャクソン演じるヴァレンタイン、悪役ですが憎めないキャラなのは、彼が金と権力を持った子供のように感じたからだと思います。
というのも、彼は本心で人間は地球にとってのウィルスだと、本当に純粋に本心でそう思っているのだろうなと感じる部分があったからです。同時に人の死を軽んじているとも感じました。
それは命を軽く見ているというよりは重みを知らないに近いような印象を受けたので、そういった倫理観の部分でとても未熟で、それ故に怖いなと感じていました。
しかし、そうじゃなかった!
なぜ人類抹殺計画のテストにあの教会を使用したのか、1回目の鑑賞では深く考えていませんでした。
けど彼、(台詞はうろ覚えですが)「同胞の敵…」的な台詞をボソっと呟くんですね。
あの日あの教会に集まっていたのは、黒人・ユダヤ教を否定し、同性愛者に対して偏見を持った、キリスト教原理主義の白人でした。
教会で行われていたスピーチの内容も相当なものだったと思います。
そして彼は作品に出てくるキャラクターの中で唯一の黒人です。
あの台詞の瞬間に、作中では明らかにされていない彼の過去が垣間見えたような感覚になりました。
ヴァレンタインというキャラクターが持っている「正義」が見えた気がして、好きなシーンのひとつです。
 
 
 

登場シーンは数分、でも相当かっこいい ランスロット

雪山小屋でのアクションが冒頭にありますが、
そこで「砂糖を貸してもらえませんか?」と訪ねてくる彼がランスロットです。
登場シーン数分故に忘れられがちですが、彼の足技は相当カッコイイ。
もっと見たかった。なんで開始すぐ死んでしまうの…彼の活躍をもっと見たかった…
ぜひ劇場の大きなスクリーンで彼の活躍を見て下さい。
ちなみに彼の活躍を見るには原作コミックスを読むしかないのか、とアマゾンさんで調べたら入荷待ちでした…
 
 
 
まだまだ書き足りないのですが、これ以上書くと文字数ばかりが膨らむのでこの辺にしておきます。
劇場で見ようかな、どうかなって悩んでいる人はぜひ劇場へ
なぜならこの作品、地上波は期待できないからです。
PG-15なので、地上波で放送があったとしても深夜に肝心なシーンはカットカット!になります。
もう何度目かわからないですが、ぜひ劇場へ!!!!!
 
 
今日はレイトショーで公開したばかりの「マイ・インターン」を観てきました。
この作品もかなり良かったので、また感想書きたいなと思います。
それでは
ここ数日、私の推薦人キングスマンの迎えはまだかな?とそわそわしているイチコでした。