ブログ

BLOG

大塚国際美術館を6時間で攻略す

さのし Other Blog

みなさん去年の紅白はみましたか?

私は舐める程度にしか見てないのですが紅白の影響でとても有名になった徳島のスポットがありますよね。

そう、徳島出身の大人気シンガー米津玄師さんが紅白で『lemon』を歌った土地、大塚国際美術館です。

どうやら紅白の影響でいま話題沸騰中の様子。

二月の連休中初日、「今行かなきゃきっと永遠に行かない気がする…」母のふとしたつぶやきから突然行くことに。
私もいままで一回も行ったことなかったのでざっと入館料と場所と中でご飯が食べられるのかだけ調べて挑みました。

人気が出ていると言っても所詮徳島。
正直こんなところまで美術館に足を運ぶ人などそんなにいないだろうという地元民独特の感覚で舐めていました。

ところがそうでもなかった。
土曜日の夜に思い立って、日曜朝10時半くらいにつく気分で行くともう駐車場がいっぱい!
さすが三連休の中日。県外ナンバーの多いこと…香川、神戸、大阪方面からもたくさん来ているよう。
このままでは入るのにあと30分くらいかかりそう…と思いその日はやむなく引き返すことに。

帰り道を間違え徳島の北端をぐるっとドライブし唐突に大麻比古神社に行ってから帰りました。

そして次の日(祝日)にリベンジ。近いっていいね。
東京は雪、徳島は雨、香川側からの高速道路は雪で不通に…さらに開館時間9時半ちょうどについて今度はすんなり入れました。
そんな感じで波乱がありましたが今回のブログは大塚国際美術館に訪れての感想と、次行くとき用に備忘録としようと思います。

人それぞれでこの限りではないと思いますが参考になれば幸いです。

今大人気!!後悔しない大塚美術館での予定の立て方!!

なんとなくざっくりとても広いことしか知りませんでした。
行ったことある人に聞くと「一日かかる」とか「一日では見切れない」とか…
※これからの内容は展示内容のネタバレになるところもあるかもなので嫌な方は引き返してください!!!

とりあえず中に入ってマップを手に取ります。
1Fを回ろう!と思ってみるとスタートがB3Fと書かれています。

そう、大塚美術館は山をえぐって作られた場所なのです。
地下から始まりB3F→B2F→B1F→1F→2Fで5階分あります。

2Fが二つに分かれており片方上がるともう片方に直接いけないので、1Fにおりてもう片方にいくエレベーターに乗るというかんじの順路になっていて少し難解なので順路通り見たい人はマップをよく読みましょう。(階段で登る選択をして大失敗した)

CHECK1 音声ガイドで時短!

みなさん音声ガイドは借りる派ですか?

私は借りる派です。
東京や大阪の美術展だと入る人数が多すぎてキャプションが読めずに流れるのが予想されるのとキャプションに乗っている情報より少し多く情報が聞けるからです。
とはいえ邪魔という方は無視しましょう。

入ってすぐ右側に見えるお土産売り場の前にインフォメーションがあり、音声ガイダンスが500円で借りれます。
4ヶ国語あり、ガイダンスの数は107個。

普段行く展覧会では多くても40個前後だったためその数の多さにまず引きました。
これで準備OK
マップは落とさないように気をつけましょう!!!(体験済み)不安な方は予備に二つ持って行きましょう。

CHECK2 とりあえず優先順位を決める

自分はとりあえず「lemon」で話題の「システィーナホール」が見たかったのですが、入ってすぐ目の前にあるので一瞬で目的を達成してしまいました。

写真だとわかりづらいですがとても広いです。イベントごとがあるとここでやるのだと思いますが贅沢ですね。

システィーナホールにはたくさん椅子があるのでそこで一旦座ってどうするか考えると良いかもしれません。

B3から始まり全部で5階分ありますが、各階古代から現代まで、時代ごとに分かれています。
マップにざっくりどんな内容の展示があるか載っているので各階どれくらいの時間までにみるかタイムスケジュールを決めましょう。フロアマップはサイトでも確認できます→

とりあえず私は帰りに買い物がしたかったので2時半くらいまでに見終えるつもりで、スケジュールを組みました。
個人的にはルノワールやスーラ、ゴッホあたりをメインに観たかったので序盤かなり速足で進まなくてはならないスケジュールになりました。

とはいえ有名な名画ばかりなので正直タイムスケジュール通りには進めませんでした。(実際すべて見終えたのが3時半でした)

最初の方古代のあたりではがっつりキャプションを読んでいましたが途中でそのペースだと中世に行き着くのに何時間かかるやらという感じだったのでなるべく速足で古代は通り過ぎました。

CHECK3 写真撮影OK

館内写真撮影OKなんですね。※フラッシュ、三脚などの固定器具は禁止。
なので一眼をもっている人がたくさんいました。名画と一緒に写真をとる人も。

私は備忘録用にキャプションと一緒に撮影していました。人が多かったので雑撮影ですが…
写真で思い返すのもよいですがとはいえ美術館で観た方が色も綺麗し迫力があるのでまた観に行きたいですね。

CHECK4 お昼ご飯のタイミングを見極める

大塚美術館ではB3Fの入り口付近とB2Fのエスカレーター付近、1Fに食事ができるレストランショップがあります。
各店舗コラボメニューなどが面白いのでチェックしていくといいかもしれないですね。

私が行った時はB2Fの有名なモネの大睡蓮横のカフェ・ド・ジヴェルニーで食事をとりました。

朝から回り始めるとちょうどいい時間に2Fたどり着くので、タイミング的にここで食事をする人が多そう…というイメージです。
逆に言えばお昼の時間だと1Fのレストランが空いていたりするのかもしれませんね。

私がいったときは注文後わりとすぐに食事が出てきました。
私が頼んだのはボッティチェリのミロのヴィーナスをイメージしたカレーです。
ごろごろした野菜や海鮮がたくさんで満足しました。

感想諸々

とにかく広い。

各階古代から現代までの名作を一気に見れる稀有な美術館だと知りました。

美術史に出てくる人がたくさん。
ダヴィンチラファエロリュベンスレンブラントベラスケスマネモネゴッホルノワールフェルメール…etcポケモンの名前みたいですね。
各時代の中流貴族になった気持ちで回るととても楽しめましたね。

たくさんの宗教画が並んでいる部屋で一つ際立って筆のノリを感じさせないほど繊細な絵があると思ったらダヴィンチ先生の作品だったときにさすがです先生!!!!という気持ちになりました。何様というかんじですが…

ギリシャ神話の時代から現代まで時代ごとの人の進化が見られてまるでタイムスリップ…

古代は神話の絵が多く(部屋や洞窟ごと再現されていたりポンペイ出土のツボに描かれた絵の複製が多かったです)、中世やルネサンス、バロックの時代はキリスト教の宗教画が多かったので、そのへんにまつわる書籍をおさらいするとより感慨深いかもしれません。(私の参考書は神様系はペルソナシリーズ、キリスト教は聖お兄さんでしたが十分楽しめました)

バロックまでの展示も面白かったですが、近代付近一気にモチーフが多様化し、文化的にも発展しているのを感じさせる絵が多いので個人的にはそのへんの時代の移り変わりを感じられる絵が好きだなあと思いました。
ルノワール最推しです。

特にジャポニズムの代表として着物をきて喜ぶお嫁さんを描いたマネの絵があるのですが、実際の大きさがとても大きくて感慨深かったですね。

ちょうど最近東京でやっていた新北斎展を見に行って北斎の江戸時代の外国への関心や影響を目の当たりにしていたので、外国側からの日本への憧れが強く感じられてとても良かったです。

ちなみに展示されているのは全て陶板に焼き付ける手法で作られた複製です。
元の絵の素材は壁に描かれた絵、画板、モザイク、布などいろいろです。
なので元の素材感は想像で補うしかないのですが、陶板なので地が金箔のものはとてもキラキラして発色が良く綺麗でした。
代表的な例だとクリムトの絵がありますが、写真しか見たことがなく元の絵は一度見てみたいと思っていましたが本物より輝いているのでは?と思うほど輝いていて綺麗でしたね。いつか見比べてみたいです。

また中世のキリストや聖母マリアあたりの宗教画にも金箔が多用されていて綺麗でした。
他にも色々語りたいですがここまで…今度は友達と行きたいですね〜

イベント

今ちょうどゴッホの七つのひまわりの特別展をやっていました。
ひまわりや自画像、夜のカフェテラスなどとても好きな作品が多いです。美術史だとゴーギャンとの話が目立ちますが彼が弟のテオに送った手紙が面白いので読んでみてほしい…とにかく金をせびっている…

美術史でみると偏屈な人生をあゆんでいる人だなあとと感じていましたが美術館だと他の理路整然とした画家とは違う人間臭いストーリーごと展示があるのでとても印象的に感じました。

中央の広場がひまわりで飾られていておしゃれてよかったです。

帰り道に1Fのカフェ フィンセントがゴッホの夜のカフェテラスをモチーフにしていることに気づいたときにめちゃめちゃテンションが上がりましたが、ゴッホはやはり夜の色が好きなのでどうにかして夜感を出してほしかったですね。

このカフェにアルルのゴッホの部屋の再現があるってブログ書いていて知りました…行きたかった…

他にもNHKの歌のコーナーで有名なびじゅちゅーんとのコラボで時々ディスコイベントが開かれているそうです。
3月にもイベントがあるみたいなのですが残念ながらそれを知ったタイミングにはチケットが売り切れていました。
びじゅちゅーんの作者の井上涼さんの作品が大学時代から好きなので次あれば絶対行きたい!!!と思います。
おすすめ→赤ずきんと健康(井上涼さんの大学卒業制作作品です)

お土産

おしゃれなお土産が多くとても購買意欲がそそられましたが(モネの大睡蓮の傘とか)お金がなかったのでちょっと面白いチョコを買ってバレンタインに備えました。

最後の晩餐でユダが持っている銀貨をモチーフとしたチョコを買いました。(最後の晩餐付箋つき)

ぜひまた行きたいです。